23区城郭史

今井城址

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港区赤坂の氷川神社は平安時代末期の武将・今井兼平(1152-1184)が築城した今井城の址と伝わる。

今井兼平は樋口兼光・根井行親・楯親忠と並んで木曽義仲の四天王とされる人物。中原兼平とも言い、父親は1155(久寿2)年に源義賢が源頼朝の兄・源義平に大蔵館で討たれた際に、源義賢の遺児・駒王丸(木曽義仲)を斉藤実盛から受け取り養育した中原兼遠。

巴御前と、義仲の長男で源頼朝の人質となった義高を生んだ山吹御前も中原兼遠の子で今井兼平とは兄妹の間柄。中原兼遠は信濃国司として派遣された後に信濃国木曾地方を本拠地とした。

中原氏と言えば、京都では明法家の家柄で、鎌倉幕府創設時にも法制度を整えるために、中原親能と大江広元が源頼朝によって鎌倉に招請されている。

ともあれ、この辺りは江戸時代以前は今井村と称され、土地も高台にある。館を構えるにはもっともな地とは言える。しかし、本当に城館があったのか。伝承のみが残されている。

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Last-modified: 2010-02-20 (土) 00:22:56 (5179d)