ぶらぶら絵葉書

東京メトロ有楽町線[Y]

東京メトロ有楽町線は, 埼玉県和光市の和光市駅から東京都江東区の新木場駅に至る地下鉄路線であり, 現在は東京地下鉄株式会社[東京メトロ]が運営している.路線記号はY, ラインカラーはゴールド.路線距離は28.3キロメートル, 駅数は24駅.都営浅草線を除く東京の全地下鉄路線と接続駅を持つという稀有な路線構造を持ち, 東京都北西部・都心部・湾岸地域を一本で結ぶ幹線として機能している.

 路線の構想は1968年の都市交通審議会答申に求めることができる.同答申において, 練馬から小竹向原・池袋・護国寺・飯田橋・永田町・有楽町・銀座を経て明石町[現・新富町]に至る路線が「8号線」として示された.建設主体となったのは帝都高速度交通営団であり, 既存路線の混雑緩和, とりわけ輸送力増強に限界のあった丸ノ内線の池袋方面混雑の緩和, と郊外鉄道との接続強化を主たる目的として計画された.路線名は営団としては初の試みとして一般公募により決定されたもので, 2,519種類・30,591通の応募の中から1974年1月9日に「有楽町線」と正式命名された.

 最初の区間は1974[昭和49]年10月30日に池袋–銀座一丁目間[10.2キロメートル]が開業した.開業時は5両編成での運転であり, 池袋–銀座一丁目間の所要時間は約20分であった.また開業に際して池袋駅と銀座一丁目駅に自動改札機が設置されたが, これは当時の地下鉄としては先進的な試みであった.

 その後路線は段階的に延伸された.北西方向へは1975年から1983年にかけて用地交渉・工事が進められ, 1983[昭和58]年6月に営団成増–池袋間が開業して, 沿線住民に約束していた和光市方面への接続が現実に近づいた.続いて和光市駅付近の用地買収が難航したものの, 1987[昭和62]年8月25日に和光市–営団成増間が開業し, 和光市において東武東上線との相互直通運転が開始された.これにより埼玉県南部・中部の住宅地域と東京都心とを直接結ぶ通勤ルートが形成され, 有楽町線は郊外通勤鉄道としての性格を強めていった.

 また北西側の延伸と並行して, 1994[平成6]年12月7日には有楽町線新線として小竹向原–新線池袋間が開業し, 同時に西武有楽町線新桜台–練馬間が開業したことにより西武池袋線との直通運転が開始された.これにより東武東上線・西武池袋線の双方から有楽町線への乗り入れが実現し, 複数の私鉄と直通する広域ネットワーク路線としての性格が確立した.

 東側では東京湾岸地域への延伸が進められ, 1988[昭和63]年6月8日に新富町–新木場間が開業して和光市–新木場間28.3キロメートルの全線が開通した.新木場はJR京葉線や東京臨海高速鉄道りんかい線との接続拠点であり, 都心部と湾岸地域を結ぶ交通路としても重要な役割を担うようになった.

 2008[平成20]年6月14日には東京メトロ副都心線が開業し, 和光市–小竹向原間で有楽町線と線路・施設を共用する運行体系が導入された.この共用区間において有楽町線と副都心線は線路を共有しており, 小竹向原–池袋間については別線として建設されている.副都心線はさらに東急東横線・みなとみらい線・相鉄線との直通運転を実施しており, 有楽町線も和光市において東武東上線直通を介して広域鉄道網に組み込まれている.

 有楽町線の特徴の一つは, 複数の都市機能の中心地を貫通する路線構造にある.永田町駅周辺には国会議事堂や官庁街が広がり, 日本の政治の中心地に近接している.有楽町駅付近は明治期以来の商業地区であり, 銀座と並ぶ東京の中心的繁華街の一角をなす.また池袋駅は西武鉄道・東武鉄道・JRが集結する巨大ターミナルであり, 首都圏有数の交通結節点となっている.

 2004[平成16]年4月1日の帝都高速度交通営団民営化に伴い, 有楽町線は東京地下鉄株式会社[東京メトロ]の路線として再編された.その後も車両更新やホームドア整備が進められ, 2014年2月には全駅のホームドアが稼働した.

 また現在, 豊洲駅から東陽町・住吉方面への延伸事業[通称「豊住線」, 延長約5.2キロメートル]が進行中である.2022年3月に鉄道事業許可を取得し, 2024年6月の都市計画決定告示を経て同年11月5日に着工した.2030年代半ばの開業を目指しており, 開業時には東西線等の混雑緩和と臨海副都心へのアクセス改善が期待されている.さらに住吉以北への延伸構想[押上・亀有・八潮・野田方面]も答申に記載されているが, その実現は現時点では中長期的課題として残されている.

 このように有楽町線は, 戦後の地下鉄拡張政策の中で誕生し, 郊外住宅地の拡大・都心業務地区への通勤需要・東京湾岸地域の都市開発といった都市構造の変化と密接に結びつきながら発展してきた路線である.複数の私鉄との直通を核とする広域通勤鉄道としての性格と, 豊住線延伸という進行中の事業を抱える成長路線としての性格を併せ持ち, 東京の都市交通体系の中で引き続き重要な役割を担っている.

月島駅[Y-21]


@2026-02.

豊洲駅[Y-22]


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辰巳駅[Y-23]


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新木場駅[Y-24]


@2026-02.


今日も街角をぶらりと散策.
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