私の甘い笛の音に耳を傾けて

英国の画家であるジョン・ウォーターハウス[Jhon William Waterhouse,1849-04-06/1917-02-10]の1911年の作品.個人所蔵.

ギリシャ神話の牧神パン[Pan]が笛を吹き,女性を魅了する場面を描く.タイトルは,詩人シェリーの詩『パンの賛歌[Hymn of Pan]』からの引用であり,音楽の持つ魅惑的な力を象徴.

女性の表情や姿勢を通じて内面の葛藤や夢想を表現している.女性の目は観る者を見つめず,内省的な雰囲気を醸し出す.こうした特徴は彼の他の作品『オフィーリア』や『シャロットの女』にも共通する.

ジョン・ウォーターハウスラファエル前派の影響を受け,神話や文学を題材にした幻想的な女性像で知られる.


'Beauty is truth, truth beauty,'-that is all Ye know on earth, and all ye need to know.
John Keats,"Ode on a Grecian Urn"

INDEX





















- - - -