スロバキアを代表する版画家・画家であるコロマン・ソコル[Koloman Sokol,1902-12-12/2003-01-12]の作品.
コロマン・ソコルはオーストリア=ハンガリー帝国領生まれ.後にプラハで美術を学び,表現主義や社会主義リアリズムの影響を受けた作品群を手がけた.また,マックス・シュヴァビンスキー[Max Švabinský]やカロル・クリシュカ[Karol Krčmárik]らの指導を受けてもいる.
1930年代,メキシコ政府から招聘され,メキシコ国立美術学校[Escuela de Artes del Libro]にて教鞭を執った.この時,ディエゴ・リベラらの社会的芸術潮流とも接点を持っている.この滞在は,彼の作品における社会的・人間的主題を深化させ,農民・労働者・民衆の苦悩と尊厳を主題とした版画作品が数多く制作された.
1940年代,ヨーロッパに帰還.スロバキアにおいて芸術教育の振興に尽力.しかし,共産主義政権下の制約もあり,1950年代以降は米国に活動の場を移し,アリゾナ州などで創作活動を続けた.
ペーテル・ミハル・ボフニツ美術館所蔵.
'Beauty is truth, truth beauty,'-that is all Ye know on earth, and all ye need to know.
John Keats,"Ode on a Grecian Urn"