受胎告知

ジャスティン・オブライエン(Justin Maurice O'Brien;1917-08-02 – 1996-01-25)による作品。

この「受胎告知」は、独立した一枚の絵画ではなく、メルボルン大学ニューマン・カレッジが所蔵する三部作(トリプティック)の一場面である。この三部作は、中央に「王座に座る聖母(The Virgin Enthroned)」、左右の翼部分に「受胎告知(Annunciation to the Virgin)」と「お告げ(The Visitation)」という、キリスト教絵画における伝統的な3つの場面を描いたものである。

ジャスティン・オブライエンはシドニー出身で、その生涯の大半を海外で過ごし、ビザンティン美術とルネサンス美術から強い影響を受けた。宗教的主題の作品で最もよく知られている。アーチボルド賞には1937年から1939年にかけて3年連続でファイナリストとなり、1951年には第1回ブレイク宗教美術賞を、初期の三部作「王座の聖母」(現在ヴィクトリア国立美術館所蔵)で受賞した。その他の代表作としては、メルボルンのカブリニ病院の依頼で1961年に完成させた「十字架の道行き」、そしてバチカン美術館の近代宗教美術部門に収蔵された「ラザロの復活」などが挙げられる。

「受胎告知」の場面は、大天使ガブリエルが聖母マリアのもとを訪れ、彼女が神の子キリストを宿すことを告げるという、伝統的な主題を描いている。三部作全体としては、マリアとエリザベトはともに身重であり、マリアはイエスを、エリザベトは洗礼者ヨハネを身ごもっていた。エリザベトがマリアにかけた言葉は、受胎告知の際の大天使ガブリエルの言葉、「あなたは女の中で祝福された方、あなたの胎の実も祝福されています」を思い起こさせるものであった。

この色彩豊かな三部作は、メルボルン大学ニューマン・カレッジのコレクションに所蔵されている。

参照:西洋美術史


'Beauty is truth, truth beauty,'-that is all Ye know on earth, and all ye need to know.
John Keats,"Ode on a Grecian Urn"

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