確率
サイコロを投げるとき、1から6のどの目の出ることも同様に確からしい。
したがって,1から6までのどの目の出るかは等しく 1 / 6 ということができる。
この値 1 / 6 を、1 の目の出る 確率 という。
起こりうる全ての場合が同様に確からしいと考えられるとき、ある条件を満たす事象の起こる確率は、次のように表すことが出来る。
\[条件を満たす場合の数 \over 全体の場合の数\]
確率に関する用語
- 試行(trial)
結果が偶然によって左右される行為のこと。
- 根元事象
試行によって生じる個々の結果のこと。
\[E_{1},E_{2},...,E_{n}\]
- 標本空間
すべての根元事象の集合。
\[\Omega=\{E_{1},E_{2},...,E_{n}\}\]
- 事象
標本空間の部分集合。
Laplace による確率の定義
試行の結果のすべての根元事象を
\[E_{1},E_{2},...,E_{n}\]
とし、これらの n 個の根元事象は以下の性質を持つとする。
[1]根元事象のいづれか1つは必ず発生し、これら以外の事象は発生しない。
[2]根元事象の2つ、もしくはそれ以上の事象が同時に起ることはない(互いに排反)。
[3]根元事象のそれぞれの事象は同程度に確からしい。
n 個の根元事象が上記の[1][2][3]の条件を満たすとき、\[E_{i}\] の発生する確率は以下のように定義される。
\[\frac{1}{n}\]