一条戻橋

堀川に架かる橋。918(延喜18)年に文章博士三善清行が亡くなったことを知った子の浄蔵が修行先の熊野から京に戻ってくる。そして、まだ戻橋とは呼ばれていなかった戻橋で父の葬列に出くわす。浄蔵が柩に縋り付くと何と父の清行が蘇生したという。それ以来、戻橋と呼ばれるようになった。また、源 頼光の四天王(渡辺綱・坂田金時・碓井貞光・卜部季武)の一人の渡辺綱(953-1025)がこの橋で見知らぬ美しい女性に「暗夜が怖いから家まで送って欲しい」と頼まれれ馬に乗せた。するとその女がたちまち鬼の姿となったために斬って捨てたという伝説もある。

その渡辺綱が斬り捨てた腕のことで相談した安倍清明(921-1005)が式神を控えさせていたのも一条戻橋であったと伝えられている。


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