金沢長町武家屋敷

天正11(1583)年に前田利家公が金沢城築城して以来の中流武士達の町並みがそのままに残っているのが長町武家屋敷。
直ぐ近くには繁華街である香林坊があるというのに長町は喧騒からは無縁。
そもそも、長町という名称は長(なが)氏の屋敷があったことに由来するものという。
下の写真のような家々が軒を連ね、しかも、城下町の街並みよろしく曲がりくねっており、遠くを見通せる道はない。金沢では、他藩とは異なり下級武士も長屋ではなく一軒家に住んだというが、甲州流兵法で築かれた町並みは城の防衛を主眼としたものだったに違いない。1000坪以上の1300石の野村家、400坪ほどの550石の高田家などは内部が公開されており、当時の家の造りを楽しむことが出来る。
その他の家々も、明治維新により、かつての武士階級は去ったとはいえ、新しい家主の方々が伝統的家屋をそのままに現代に引き継いで下さっている。
そのお陰で、昔を偲ぶことが出来る。

2003.6.28訪問

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