黄金比の検証

ドイツの心理学者フェヒナー(Gustav Fechner:1801-87)は、精神と物質を表裏一体と考える汎心論的一元論の立場をとり、知覚、記憶などのを理論的や法則的に解明する実験心理学による帰納的方法を美学にも採用すべきと主張した。また、主著『美学入門』(1876)において、従来の哲学的・思弁的美学つまり形而上学的美学を「上からの美学」(Asthetik von oben)、科学的・帰納的・実験的美学を「下からの美学」(Asthetik von unten)と名づけた。フェヒナーは人の視覚的快の観察から1/1.618 (5:8、a:b=a:(a+b))という黄金比の妥当性を始めて検証したことでも知られている。

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