清和源氏頼光流土岐氏族.土岐頼雄[-1380]の子の満貞が島田を称したことが起源.土岐満貞の兄の土岐康行は伯父・土岐頼康の養嗣子となり宗家を相続,美濃国・伊勢国・尾張国守護に任ぜられていた.室町幕府第3代将軍・足利義満は3国守護を務める土岐家を警戒.嘉慶3/元中6[1389]年に,土岐康行から尾張国守護職を剥奪し,将軍側近の土岐満貞に与えた.この決定に対して,尾張国守護代の土岐詮直が反発.土岐満貞は尾張国入国を目指すも,尾張国黒田宿において土岐詮直に迎撃され京都へと戻らざるを得なくなった.足利義満は土岐頼忠・頼益父子に命じ土岐康行を討伐させた[土岐康行の乱].
後に,明徳の乱[1391]の際に,土岐満貞は足利義満の勘気を被り,尾張国守護職を解任.今川了俊の計らいにより駿河国島田に隠棲し島田を称した.
家紋は三割り剣花菱など.
