ジャラシュ

ジャラシュ[Jerash]はヨルダン北部のジャラシュ県の県都.

ローマの辺境地域防衛のために,第1次三頭政治の雄である大ポンペイウス[Pompeius Magnus;B.C.106-B.C.48]によるパレスティナ征服の際に結成されたデカポリス[Dekapolis;十都市連盟]の一つであるゲラサ[Gerasa]があった場所.ゲラサは「金の川沿いのアンティオキア[Antiochia on the Chrysorhoas]」と呼ばれ,ギリシア時代に起源があるとされるが,それより遥か以前の青銅器時代には集落が形成されていたことが発掘から分かっている.

ゲラサはコイレ・シリア[Coele-Syria]の一部として,、ヘレニズム時代にはセレウコス朝シリア[B.C.312-B.C.63]とプトレマイオス朝エジプト[Ptolemaioi;B.C.305-B.C.30]による激戦の舞台となった.

ローマによる征服の後,614年にサーサーン朝[Sassanid;226-651]の侵攻を受け衰退.そのサーサーン朝がイスラム軍に敗れ滅亡.イスラム軍による支配を経て,ウマイヤ朝[Banu Umayya;661-750]の支配下に.

しかし,749年のゴラン地震[Golan earthquake]により都市としての機能は崩壊.

Vita brevis, ars longa. Omnia vincit Amor.






















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