下御霊神社(京)

京都を後にする日。最後の予定は京都御所見学。
早めに駅のホテルを出発して御所の南を散策。
近くには行円上人で知られる革堂があるが、まずは下御霊神社に立ち寄る。
下御霊神社は、承和6(839)年に伊予親王の怨霊を鎮めるために創建。平安京は怨霊の都であり御所の北には崇道帝の怨霊を鎮める上御霊神社、南にはこの下御霊神社がある。
伊予親王は桓武帝の皇子で、同じく皇子である平城帝の弟。平城帝の代の大同2(807)年に藤原宗成、大納言藤原雄友の謀反に連座。伊予親王とその母、藤原夫人吉子は無念のうちに服毒自殺する。
平城帝は、先に桓武帝が同じく謀反の罪に問われて憤死した崇道帝の霊を怖れたように伊予親王の怨霊を怖れた。
創建当初はその崇道帝の霊を祀った出雲路の(上)御霊神社のすぐ南に鎮座していたために下御霊神社と呼ばれた。
現在の地への遷座は天正18(1590)年に行われた豊臣秀吉による大規模な寺社整理による。

本殿は、寛政3(1791)年に仮皇居の内侍所を移建。表門は旧建礼門と伝わる。






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