秩父34番日沢山水潜寺

途中、満願の湯なる温泉場を見掛ける。一風呂浴びるという時間的余裕は残念ながらない。とはいうものの、まるで本能のように立ち寄る。満願の湯は立ち寄り湯で宿泊施設はないとのこと。奥のほうに建物があったが、居住用の建物で宿泊施設ではないらしい。その建物と満願の湯との丁度間に地元の農産物センタがあった。ここで、まんじゅうやら団子やら柿やらそばを買う。なんで、饅頭か。秩父のあんこは美味しいのだ。そばは言うまでもない。
 さて、水潜寺。参道の入り口には川が流れている。寺の名前も水潜寺。水、水、水だ。ところが、この寺、平安時代にこの地方を旱魃が襲ったみぎりに、旅僧が「樹甘露法雨」と書いて雨を降らせたことに起源を持つという。祈ったところが現在の水潜寺の場所という。近くに札立峠というのがあるが、その由来は名の如しである。
 当日は、丁度、雨が降り止んだばかりで、周りの景色はまさに水潜寺の由来に相応しいものだった。

埼玉県秩父郡皆野町日野沢3522

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