天園ハイキングコース

鎌倉の北東部をぐるりと回る約4キロの鎌倉アルプスこと天園(てんえん)ハイキングコース。鎌倉の全ての谷(やつ)は天園(てんえん)へ続くと言われる道を初詣を兼ねて2006年元旦にハイキング。

出発は北鎌倉駅から10時。駅から円覚寺を左手に見つつ、まずはその先の建長寺へ。北鎌倉駅から建長寺までは徒歩15分ほど。途中、紫芋のコロッケを頬張り歩く。建長寺はいつもなら拝観料300円が必要だが元旦は拝観料なし。読経が流れる中をお参りし、天園ハイキングコースの入り口となる。 建長寺側から登って行くと200段を越える石段を経て建長寺の鎮守の半僧坊。沢山の天狗の像が迎えてくれる。天園ハイキングコースでは、建長寺から半僧坊へと至る道が一番キツイ。2番目は半僧坊から裏手の展望台まで。後は登りもあるが緩やかなもの。とはいえ、舗装された道ではないので歩く時にはハイキングシューズが必要。

展望台からしばらく進むと十王岩。ぼんやりしていたり、歩くことに夢中になっていると見逃してしまう。道から見上げると単にゴツゴツした自然岩。しかし、どっこい自然岩ではない。その先で紅葉の名所獅子舞や覚園寺へ下る道との分岐に差し掛かる。今回は覚園寺への道ではなくて瑞泉寺へと至る道を進む。鎌倉最大級の百八やぐらを経て、159メートルの太平山で眺望を楽しみ、六国峠(天園)の茶屋でおでんを食す。その先には貝吹地蔵の周辺には、東勝寺で自刃した最後の得宗北条高時の首を郎党が隠したという伝説が残る。鎌倉最後の防衛線は七つの切り通しではなくて、緊急用に秘密とされてきた天園だったともいう。そんなことに思いを馳せながら瑞泉寺、鎌倉宮方面へと下った。


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