西周の何尊

何尊というのは酒用の器のこと。西周というのは中国の周王朝のうちB.C.1046年ごろから、遷都して東周となるまでのB.C.771年までを指す。周王朝は12代幽王の時に申から迎えていた皇后を廃したために申・犬戎連合軍に攻められ幽王が殺害されるに及んで、周は首都を洛陽に移した。中国の青銅器文化は5期に分けられるが、西周は商中期から西周前期の第二期と西周後期からの第三期に当たる。第二期の青銅器は獣面紋(トウテツ紋)と呼ばれる独特の文様を特徴とし、西周前期ではその文様が青銅器の全面を覆うようになった。図は1963年に陜西寶鶏で出土したもので銘文には周王朝創設者の武王(?-B.C.1021)、2代目の成王(?-B.C.1002)とある。

中国美術史


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