線は心の産物

生理学者のチャールズ・シェリントン(Sir Charles Scott Sherrington,1857 - 1952)は「『線』を受け入れ作り出すのは、考える心なのである」といった。明確な輪郭線を見事に描き出すことで写実性を高めたイタリア・ルネサンス、逆に輪郭線を色彩の中に溶け込ませることで写実性を高めようとしたバロック。その両方とも画家の心を描いたものということになろうか。でも、線が考える心の産物だとすると線だけで描かれた藝術というのは藝術家の心そのものということになるのだろうか。

クレリシ、『ベル・エポックのモナコ』。


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