聖アンナと聖母子

晩年期に制作された未完の大作とされるダ・ヴィンチの作品。マリアの後ろで優しく微笑むのはマリアの母アンナ。色々な宗教的解釈が出来るだろう。しかし、夫ヨアヒムとの間にようやく授かったマリアに対する愛情は待望の子であっただけにひとしおだったろう。そのマリアの子に対する愛情もマリアに対するのと同じだったであろうことが表情から伺える宗教画を越えた作品ではなかろうか。

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