『兎のいる聖母』

 兎は普通、多産の象徴で淫欲を表現する。だけど、この場合は聖母とともに描かれているので純潔の勝利という意味が込められている。同じ動物でも一緒にいる人物によって意味するところが変わるという場合の典型例。盛期ルネサンス期に最も活躍したヴェネツィア派の巨匠ティツィアーノ・ヴェチェリオ(Tiziano Vecellio;Titian[1488-1576])の作品。

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