長谷寺仁王門

686(朱鳥元)年に起源を持つ奈良の長谷寺。1588(天正16)年に専誉僧正(1530-1604)の入山によって真言宗豊山派総本山となった。

専誉僧正は根来山で剃髪得度。東大寺の戒壇院で具足戒を受け各地で修行の後、根来山の能化(能化はトップ)となる。しかし、1584(天正12)年に豊臣秀吉と対立し、全山は灰燼に帰した。専誉僧正は隠棲を余儀なくされるも、秀吉の弟である豊臣秀長によって長谷寺に招かれ、長谷寺を興福寺法相宗から新義真言宗とした。

その長谷寺の入り口にある仁王門は一条天皇(980-1011)の時代に初めて建立。現在の門は1885(明治18)年に再建されたもの。但し、額は後陽成天皇(位1586-1611)の御宸筆であり、専誉僧正の時代のものということになる。


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