盾の監視

レンブラント派のファブリティウス(1620-1654)の作品。黒い犬が監視しているのか。それとも、眠っている兵士が監視しているのか。盾は正面に紋章が描かれることから分るように自己が何者であるかを他人に示す象徴でもあった。象徴を他人に奪われてしまうと、戦場で他人に自分を示すことが出来ない。身分証明書であり、現代の日本で言えば運転免許書にも相当しよう。それにしても、まどろんでしまっていては監視役は務まらない。

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