多々良朝臣.百済の聖明王の第3王子・琳聖太子の末裔を称する.平安時代より周防権介を世襲した在庁官人であり,周防国大内村を本拠地とした.平安時代末期に多々良盛房が大内を称する.
鎌倉時代に武士化し,鎌倉幕府御家人として六波羅探題評定衆に列した.南北朝時代に,大内弘世[1325-80]に長門国守護・厚東氏を打倒し,周防国・長門国・石見国の三国守護職を占める大名へと成長.
大内義隆[1507-51]の代に尼子氏に敗れ,最後は家臣である陶晴賢に背かれ自刃.これを契機として覇権は大内氏から毛利氏へと移っていく.
家紋は大内菱など.
出典:20210503
