美作国勝田郡[岡山県勝田郡,津山市・美作市]を中心とした,菅原氏一族からなる中世武士団.
菅原道眞[845-903]の孫の菅原雅規[919-979]の子の良正の子孫である知頼が承暦2[1078]年に美作守として美作国へと赴任.菅原知頼が在任中に勝田郡で亡くなると,その子の真兼は土着し菅家党の祖となった.
菅原仲頼と二階堂維行の娘との間に生まれた三穂太郎満祐から菅家党の各家が分出.
| 有元 | 菅家七流.菅家党の筆頭.岡山県勝田郡奈義町中島の有元城に拠った. 皆木・小坂・梶並・前原の各家が分出. |
| 廣戸 | 菅家七流.津山市広戸に拠った.室町幕府奉公衆. |
| 福光 | 菅家七流.勝田郡奈義町柿の福光屋敷に拠る.後に福元と改め,笹尾城に拠った. |
| 植月 | 菅家七流.勝田郡勝央町植月に拠った. |
| 原田 | 菅家七流.勝田郡真加部を本拠地とした. |
| 鷹取 | 菅家七流.勝田郡鷹取荘を発祥の地とする一族. |
| 江見 | 菅家七流.江見荘を発祥の地とする一族.室町幕府外様衆. |
| 皆木 | 奈義町皆木を発祥の地とする一族. |
| 垪和 | 美作国久米北条郡垪和を発祥の地とする一族.有元佐弘の子の佐延が垪和家の養嗣子となり菅家党となる.室町幕府奉公衆. |
| 菅納 | 久米南町神目を発祥の地とする一族.漆間氏族であるが,有元佐顕の子の佐常が養嗣子として入り菅家党となる.内閣総理大臣・菅直人は末裔. |
