角井

氷川神社の社家.

埼玉県さいたま市大宮区高鼻に鎮座する氷川神社の祭神は素戔嗚尊[スサノヲ],その妻の奇稲田姫命[クシナダヒメ],大巳貴命[オオナムチ].素戔嗚尊[スサノヲ]は男躰宮,奇稲田姫命[クシナダヒメ]は女躰宮,大巳貴命[オオナムチ]は簸王子宮に祀られ,この三社をもって氷川神社を構成.

男躰宮の奉斎を担ったのが岩井家[岩井出雲守家],女躰宮が角井家[後に西角井],簸王子宮が内倉家[後に東角井].かつては,以上の三社家の他に,門客人神社[荒脛巾社]を奉斎する金杉家[後に氷川家]を含めた四社家が存在した.

金杉から改姓した氷川家の氷川内記は唯一神道で知られる京都吉田神社の吉田家の権威を背景に権勢を誇ったが延宝7[1679]年に失脚し改易.宝永4[1707]年には内倉修理が病死し内倉家は廃絶.角井采女[西角井家,角井釆女家,角井出雲家]の叔父である角井五兵衛重臣[東角井家,角井五兵衛家,角井駿河家]が簸王子宮を奉斎するようになった.

氷川神社は島根県簸川郡大社町に鎮座する出雲大社を奉斎する出雲国造家の先祖でもある天穂日命[アメノホヒ]の子孫である兄多毛比命[エタモヒ]が出雲国から武蔵国へと斐伊神社[斐伊波夜比古神社合祀]から素戔嗚尊[スサノヲ]を奉って移住したことを始まりとするという.この兄多毛比命[エタモヒ]が武蔵国造家となり角井家の祖となった.大巳貴命[オオナムチ]は大国主命のことであり,横見の伊波比神社,男衾の出雲乃伊波比神社,入間の出雲伊波比神社も出雲国ゆかりの神社であり大国主命を祀っていることで知られる.

初版:2023年06月14日[水].

デザイン名字.





















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