[[Corporate and Business History]] **サイモン(Herbert Alexander Simon)の意思決定論 ***意思決定とは ~「諸前提から結論を引き出す」過程。 ~この前提は「価値前提」と「事実前提」の2つに区分される。 ***バーナード(C. I. Barnard)理論との相違点 -バーナード:人間は完全には合理的ではない。 -サイモン:人間の合理性には限界がある。 ***客観的な合理性 以下の3つの条件を完全に満たす意思決定を客観的な合理性をもつ意思決定とした。 +すべての代替的戦略を列挙 +代替案を採用した生ずる結果のすべてを確定 +代替案とその結果の比較評価 ***現実の意思決定/合理性の限界(Boundary of Rationality) +全ての代替案を考え付く訳ではない +選択の結果は将来のことであるために不完全にしか予測できない +代替案を正しく評価できる訳ではない