建築史1
現代の神社には御神体を祀る本殿があり、その前方に参詣者のための拝殿がある。
神社は神が一時的に降臨する依代とそれを拝む場所を原型とする。
依代は古代では自然物そのものだった。
その名残が大神神社と諏訪大社上社本宮にあり、両社とも本殿を持たない。代わりに拝殿の背後に独特の形式の鳥居が立ち、その後ろに依代である御神体が聳えている。