鞆の浦の高台に立つ古刹・福禅寺。創建は古く平安時代は天平年間950年頃と伝わる。
ここは朝鮮通信使の宿館として用いられた客殿・対潮楼があることで知られている。
そもそも、客殿を対潮楼と名付けたのは朝鮮通信使の洪啓禧。1748(延享5)年のこと。
朝鮮通信使は1607(慶長12)年から1764(宝暦14)年までの間に11回鞆の浦に立ち寄っている。
本堂は桁行正面三間、背面五間、梁間四間、単層入母屋造、向拝一間付。対潮楼とともに江戸時代の元禄年間(1690年代)に建立された。
ここからは、鞆の浦に浮かぶ弁天島と仙酔島をのんびりと望むことが出来る。