運は天にあり 鎧は胸にあり 手柄は足にあり
何時も敵を掌にして合戦すべし 疵つくことなし
死なんと戦へば生き 生きんと戦へば必ず死すものなり
家を出ずるより帰らじとおもえば又帰る 帰ると思えばこれまた帰らぬものなり
不定とのみ思うに違わずといえど、武士たる道は不定と思うべからず 必ず一定と思うべし
by 上杉謙信(1530-1578)
田安門、神田橋門、半蔵門、外桜田門、そして常盤橋門を江戸五口という。その中で北側に位置する田安門は一番古い門と言われている。田安というと徳川御三卿の一つを思い出す。これは門の名に由来する。そもそも、田安というのは、江戸城築城以前に、この地が田安台と呼ばれていたことに由来する。その地に建てられた田安門は現存している中で最も古い門だとされる。1607(慶長12)年には存在していたことが確認されている。但し、現在の門は1636(寛永13)年に再建されたもの。そうであっても古い。
東には牛ヶ淵、西には桜の名所の千鳥ヶ淵を望む位置にあり、現代では日本武道館の入口として有名。