Corporate and Business History
商都大阪の歴史 †
前史 †
- 1498(明応5)年:本願寺第8世蓮如(1415-1499)が石山御坊を建設。
- 1580(天正8)年:織田信長との石山合戦による信徒退去後に本願寺焼失。
城下町誕生 †
- 1583(天正11)年:豊臣秀吉が石山本願寺跡地に大阪城を築城。
- 1615(慶長20)年:大阪夏の陣で市街地は灰燼に帰す。
- 大阪城主松平忠明によって旧三の丸を開放し伏見町人を移住させる。
- 1619(元和5)年:天領化。北組、南組、天満組の大阪三郷が設置され町人自治開始。
天下の台所化 †
- 1670年まで:江戸との間に菱垣廻船、樽廻船、日本海側との間に西廻り海運が開かれる。
- 菱垣廻船:1619(元和5)年に堺商人が紀州の富田浦の廻船を雇って江戸へ回航させ、日常の生活物資を運んだのが始まり。寛永期に大坂北浜の泉谷平右衛門が江戸積問屋を開いたことで菱垣廻船問屋が成立。
- 1730(享保15)年に菱垣廻船問屋の中の酒問屋が別途樽廻船を就航させる。酒は樽廻船、その他は菱垣廻船という棲み分けがなされた。
- 1730(享保15)年:堂島米会所が公許される。
参考文献 †
- 大阪市(1988-96)、『新修大阪市史』全10巻
- 宮本又次(1957)、『大阪』、至文堂
- 宮本又郎(1988)、『近世日本の市場経済』、有斐閣
- 塚田孝(2002)、『歴史のなかの大阪』、岩波書店