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葛西札所

江戸には「江戸三十三観音札所」の他に、「山の手」「浅草」「葛西」「東方」「西方」などの札所があったことが『東都歳事記』に記されている。

『東都歳事記』は、『江戸名所図絵』を刊行した斎藤月岑が1838(天保９)年に刊行したもの。

葛西三十三観音札所

• 中の郷：本所中之郷。現在の吾妻橋あたり。1735(享保20)年の『続江戸砂子温故名跡志』に、「寺島茄子　西葛西の内也。中の郷の先、江戸より一里余」とあり、「夏秋の中の嘉蔬（かそ）とす。」とあるように、江戸時代は隅田区、江東区のあたりが西葛西と呼ばれ、江戸川区は東葛西と呼ばれていた。但し、その当時でも葛西と言えば現在の葛西辺りを指していた。