[[価値評価]]
*一株当たり当期純利益(earnings per share)
[[経営工学:http://www.digistats.net/x/index.php?Operations%20Research]]>[[企業会計/経営財務:http://www.digistats.net/x/index.php?%B2%C1%C3%CD%C9%BE%B2%C1]]
**一株当たり当期純利益 EPS(earnings per share) &aname(eps);
EPS = 当期純利益 ÷ 普通株式の期中平均発行済株式数
~日本の会計基準では、分母の発行済株式数からは自己株式を除外し、分子の当期純利益からは「普通株主に帰属しない金額」を除外する。
~EPS = (損益計算書上の当期純利益 − 普通株主に帰属しない金額)/(普通株式の期中平均発行済株式数 − 普通株式の期中平均自己株式数)
-[[企業会計基準委員会 改正企業会計基準第2号 「1株当たり当期純利益に関する会計基準」:http://www.asb.or.jp/html/documents/docs/epsr/]]
***株価収益率 PER(Price Earnings Ratio)
-PER=株価÷EPS
~アメリカでは15〜20倍くらいが普通と言われていた。
~PERは株が何倍まで買われているかを示すため、株価の割高感を表す指標としても使われる。逆に、割安感の判断指標としてはPBRがある。
-PER の公式
\[PER=\frac{1-g/r}{k-g}\]
~g:利益およびキャッシュフローの長期成長率&br;
r:新規投資の利益率&br;
k:割引率
--PER の限界
---棚卸資産、減価償却等の会計処理を変更すると、企業間で整合的に追加的な投資収益を測定するのが困難になる。
---インフレーションが会計的利益とキャッシュフローとの関係を歪める。
---PER ただ1つで周期全体を捉えようとする会計モデルでは、周期性に対処出来ない。
---投資がある年に行われると、それに続く全ての年に一定の利益をもたらすというほど、投資−利益パターンは単純ではない。
---あらゆる非反復的な事項を排除するため、基礎となる利益の水準は標準的なものである必要がある。
~出典:トム・コープランド、ティム・コラー、ジャック・ミュリン『企業評価と戦略経営』日本経済新聞社、1993

**自己資本利益率(return on equity) &aname(roe);
株主の投資額に比してどれだけ効率的に利益を獲得したかを判断するのに用いられる指標。当期純利益を、前期及び当期の自己資本の平均値で除する。
~自己資本利益率(ROE)= 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100 
あるいは、
~自己資本利益率(ROE)= 一株当たり当期純利益(EPS)÷ 一株当たり純資産額(BPS)


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