第一種過誤と第二種過誤1928年、イェジ・ネイマン(1894- 1981)とエゴン・ピアソン(1895-1980)は「特定の標本が、ある個体群から無作為に選ばれたと判断できるかどうかの判定」という問題を議論した (1928/1967, p.1)ことが始まり。 第一種過誤(α過誤、偽陽性) Type I error帰無仮説が実際には真であるのに棄却してしまう過誤。 つまり、受理されるべき帰無仮説を却下する過誤。 例えば、人物A(=本当は無実)が犯人ではないという帰無仮説を棄却して、無実の人物を有罪にすること。 第二種過誤(β過誤、偽陰性) Type II error帰無仮説が誤っているのに、帰無仮説を採用してしまう過誤。 つまり、却下されるべき帰無仮説を受理する過誤。 例えば、人物B(=本当は犯人)が犯人ではないという帰無仮説を受理して、真犯人Bを無罪にすること。 第一種過誤と第二種過誤の関係
テストでは真||第一種過誤| テストでは偽|第二種過誤|| 検出力 Power帰無仮説 H0 が誤っている場合に、帰無仮説 H0 を棄却できる確率のこと。 第二種の過誤(Type II error)をβで表したとき、検出力は(1 - β) によって定義される。 |