小柴見城

長野県長野市大字平柴字夏目ケ原にあった城.平柴の地には南北朝時代には守護所が置かれていた場所.鎌倉時代には守護所は船山にあった.しかし,観応2[1351]年の観応の擾乱において足利直義党によって攻撃され破壊されたと考えられている.その後,1366年から1370年頃の上杉朝房が守護を務めたときに平柴に守護所が移されたと考えられる.守護所は守護代の二宮氏が守った.至徳4・元中4[1387]年には守護・斯波義稙に叛旗を翻した国人衆が守護所に攻め寄せ二宮氏泰が防衛している.

応永8[1401]年には,守護・斯波義将の守護代として細川慈忠が守った.

戦国時代には善光寺堂主・栗田氏の支配するところとなり,その配下の小柴見氏が城主となっている.小柴見宮内は武田信玄に叛旗を翻し上杉謙信に与し,背後の旭山城に籠城する.しかし,冬の時期に上杉謙信は援軍を送ることが出来ず,武田軍の猛攻により落城.小柴見宮内は誅殺されたとされ,この時に小柴見城も破却されたと考えられる.


出典:国土地理院地図[電子国土Web]に一部追記.

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posted by N.T.Vita brevis, ars longa. Omnia vincit Amor.

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