近江国(滋賀県) 百済寺聖徳太子の発願によって、百済国の梵閣龍雲寺を模して造られた古寺。「くだらじ」と呼ばれていたが現在は「ひゃくさいじ」。本尊は聖徳太子自作と伝わる植木観音こと十一面観世音菩薩。後に天台宗に改宗して、かつては300余坊の塔頭を従え湖東の小叡山と称されたほどだったというが今はその面影はない。 微かに、道の両脇にある空間に名残を想像出来るだけとなってしまっている。これも織田信長軍による焼き討ちの結果。 現在の本堂や大きな草鞋のある仁王門、山門は江戸時代前期に再建されたもの。 本坊の喜見院(きけんいん)の広大な池泉回遊式庭園は必見。
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