静岡県>浜松>井伊谷 井伊城址 †遠江の名門にして徳川家の譜代大名である井伊家の居城。 井伊谷にある井伊城こそが井伊家の発祥の地。後に、徳川家の譜代大名となる井伊家は独立した勢力として遠江介を名乗り一帯を支配していた。 1337(延元元)年、井伊遠江介直政は奥羽国府へと海路渡る途上に遭難し漂着した後醍醐天皇皇子の宗良親王を迎えて室町将軍家に対抗した。 徳川家も足利将軍家に対抗して南朝に与した新田家の流れを汲む世良田家の末裔を称している。 後に、室町将軍家の流れを汲む今川家によって窮地に追い込まれた井伊家を取立て遠江に侵攻し今川家に取って代わった徳川家の不思議な因縁を感じざるを得ない。 それはともかく、この井伊城は高師泰・仁木義長らの室町幕府軍による猛攻に敗れ落城。宗良親王は井伊谷を落ち延びた。 しかし、晩年は再び井伊谷の地に戻ったという。その間も、井伊家は井伊谷の地にあって井伊城を拠点として室町幕府軍と対峙した。
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