衣笠城

横須賀にあるお城。三浦氏の本拠地だった場所。

1180(治承4)年に源頼朝の挙兵時に、三浦義明に率いられた三浦一族も合流すべく挙兵。しかし、酒匂川の増水に阻まれ、源頼朝が陣を布いた石橋山への進軍が叶わなかった。

これに対して、平家方の大庭景親は三浦軍が合流する前に源頼朝軍を壊滅すべく決戦に打って出ます。源頼朝軍は少数であったために三浦軍なくしては圧倒的に不利。大敗して真鶴から安房へと海路逃れます。

三浦義澄、和田義盛らの三浦軍は源頼朝軍の敗北を知り酒匂川から撤退を開始。三浦へは後一歩の鎌倉の由比ヶ浜で平家方の畠山重忠の軍と遭遇。三浦氏と畠山氏は親戚関係であったために講和が成立するものの、講和成立を知らなかった和田義茂が畠山軍を襲撃。戦端が開かれる(小坪合戦)。

三浦軍は由比ヶ浜から小坪を経て本拠地の衣笠城へと撤退。畠山重忠、河越重頼、江戸重長からなる平家軍は衣笠城を包囲し攻城戦に。この戦いで、長老である三浦義明は一族を海上へと逃がし、ただ一人、衣笠城に残り討死しています。