後期印象派

一瞬の世界を切り取ろうとしたのが印象派ならば、変わらない世界に迫ろうとしたのが後期印象派(Post-Impressionists)と言える。

この後期印象派の三大巨匠としてセザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンがいます。そもそも、1910年にロンドンで開催された展覧会において、この三巨匠を表すためにロジャー・フライが案出したのが後期印象派という言葉(『マネと後期印象派展』)。三人は画風はそれぞれ個性があり異なりますが、自分の感情を通した体験を表現しようと試みたという一点においてのみ共通しているとしました。変わらない世界に迫ることは自分自身が何者であるのかに迫ることに等しいと言えます。

後期印象派という名称は印象派の中の後期という意味ではなく印象派以降、つまり、ポスト印象派ということを意味します。

彼らは、また、は現実の描写に重きを置く印象派に対して彼らを表現派と呼ばれました。

つまり、印象派の後に登場してきた彼らは初め後期印象派と呼ばれ、後に表現派と呼ばれたのです。

後期印象派の中にはスーラやシニャックなどの新印象派や、ボナール、ドニ、ヴァイヤールなどのナビ派も含まれることがあります。「藝術はありのままを写すものではなく一個の抽象であるとする」後期印象派の態度をさらに先鋭化させたゴッホからは、フォービズムや表現主義が生まれる土壌を作ったと言っていい。表現派はまだ風景の描写があったが、それを心の中の描写をより比重を高めたのが表現主義。後期印象派/表現派のトリを飾り、表現主義の先鞭を付けたのがムンク

表現主義は英語ではExpressionismであり、印象主義は英語ではImpressionismと対比的である。