Rを使おう

「Rって何?」
「フリーで使うことが出来る統計計算などを行うためのソフトウェア・パッケージのこと。なんでRなのかというというと、かつてのAT&Tのベル研究所のRichard A. Becker, John M. Chambers, and Allan R. Wilksが開発した同じく統計のためのS言語というものに似ているから。Sの前でRだって言われているらしい」
「S言語というと、色んな統計解析が出来るパッケージよね。
日本語版も出ているし。そのフリー版ということなのね」
「外見は確かに似ているけど、Rの内部構造はSとは随分と異なるんだぁってことは、R FAQにも出ている」
「フリーウェアのRと商用のSとは外見はほぼ同じという双生児だけど、中身は全く違うと、そういうことなわけね」
「そういうことになるね。
WindowsのバージョンはCRANからダウンロードすることが出来る。rw1081.exeというセットアップ・プログラムをダウンロードするのが一番簡単かな。R-1.8.1というバージョンはWindows 95, 98, ME, NT4.0, 2000 , XPに対応している」
まず、Rをダウンロードしないことには始まらない。R-projectという本家本元のサイトに行って、左側のフレームにあるdownloadというところの下にあるCRNをクリックするとRをダウンロード出来るサイトの一覧がズラリと出てくる。このCRANというのは、"The Comprehensive R Archive Network"の略。
その適切なダウンロードのサイトから、初心者でも簡単にインストールが出来るバイナリのパッケージをダウンロードしてみよう。ソースコードもダウンロード出来るけど最初ということで。rw1081.exeというファイルをダウンロードする。ここでは、自分のパソコンのCディレクトリのMy Documentに保存。
次にダウンロードしたrw1081.exeをダブルクリックすると、ほら簡単だ。もうインストールが始まる。
GNUの許諾条項に同意して、先に進む。
Rをインストールするのは、C:\Program Files\R\rw1081。これはもちろん、自分のパソコンの好きなところにインストールすればOK。
次にインストールするコンポーネントを選択。マニュアルはウェブでも公開されているけど、手元にあると便利だからインストールすることにする。
そうして、いよいよインストールの開始!
と思ったら、あっという間にインストールが終了。本当に簡単。
Rのアイコンも、ほらこの通りデスクトップに出来上がっている。これをクリックするとRが立ち上がる。
Rが起動した画面がコレ。さて、いよいよ、これで素晴らしい道具を手に入れることは出来たというわけ。あとは、料理の腕次第。