尺度

「数値の集合であるデータは、観測者によって測定され数値を割り当たものと言えるわね。
この時に測定によって数値を割り当てる規則のことを尺度っていうのよね」

「そういうこと。
つまり、尺度とは,測定に用いられるモノサシであるって表現される。
この尺度には狭義のものとして、社会経済的地位尺度やポイント尺度などの任意尺度、因子分析などで用いられる内的一貫性尺度などがあるね」

「でも、一般的に知られているのはスチーブンス(Stevens,S.S.,1951)による4つの尺度よね」

「質的尺度と言われる名義(名目)尺度、順序(序数)尺度。それに、
間隔(距離)尺度、比率(比例)尺度といった量的尺度だね。
そして、そうやって観測者によって測定され数値を割り当たもの、つまり尺度なんだけど、その尺度の妥当性(validity)を検証する必要が出てくる。
果たして、そうした規則は適切なものなのかって。
そのときに用いられるのが(a)表面的妥当性、(b)内容的妥当性、(c)基準関連妥当性、(d)概念的妥当性というものがある。
さらに、(c)基準関連妥当性は(1)併存的妥当性と(2)予測的妥当性がある」
[参考文献]
調査法講義 シリーズ〈調査の科学〉 (1)
豊田 秀樹 (著)