非協力ゲーム(展開形)

展開形ゲームの要素

純粋戦略における均衡点

Nash均衡は部分ゲ−ム均衡、ベイズ均衡、完全均衡の順に絞り込まれていく。

キューン(H. Kuhn)の定理

完全記憶ゲームで行動戦略と混合戦略が戦略的に同値であることを示す定理。

ベイズ均衡

ベイズのルールに従うNash均衡をベイズ均衡という。
Harsanyi(1967、1968)によって提示された。

部分ゲーム完全均衡

展開形ゲームのすべての部分ゲームの上にナッシュ均衡を導くゲーム全体のナッシュ均衡を部分ゲーム完全均衡という。 1965年にゼルテン(R.Selten)によって提示された。

完全均衡

プレイヤーが誤った行動を選択する微少な可能性に対する安定なナッシュ均衡のこと。 1975年にゼルテン(R.Selten)によって提示された。
完全均衡は摂動均衡ともいう。

摂動完全均衡

摂動をゼロに近づけて得られる適当な摂動ゲームの列におけるナッシュ均衡の極限を摂動完全均衡という。

逐次均衡

到達していない情報集合での信念が,適当な摂動のもとでの行動戦略の列の極限として得られる完全ベイジアン均衡を逐次均衡という。