水祖神社(みおや)
西郷港にある神社。ミズハノメノカミを祀る。但し、実際は任務中に倒れた、隠岐に派遣された貴族を祀ったものという。島民がその貴族の遺徳を偲び古墳を築き、その古墳が神社となったと伝えられている。貴族の名は時代の流れの中で失われ、水祖神と見做された。かつては、鎮座地が半湿地帯であったことから水の原(みのはら)神社とも呼ばれ、隠岐国府尾城主佐々木為清のもとに身を寄せた尼子家の山中鹿之助が尼子家再興を祈願したことでも知られる。境内には、中條地区八尾川流域に鎮座していた天神社を合祀してある。７月25、26日に、西町と熊野町の熊野神社、大川神社、東山神社、松尾神社、国府尾神社とともに７社で祭礼を行うという。
