身延山久遠寺

山梨県身延町にある日蓮宗の総本山。

日蓮に帰依した波木井郷の地頭の南部実長(1222-1297)が佐渡での流罪を解かれた日蓮を自らの領内に招いたことが久遠寺の起源。南部実長は1281(弘安4)年に日蓮のために堂宇を建立し寄進、妙法華院久遠寺とした。日蓮は久遠寺を拠点としていたが、病気療養の目的で常陸の温泉に旅立つ。この旅は小湊の両親の墓参を兼ねたものでもあった。その途上、武蔵国の池上の池上宗仲邸にて帰らぬ人となった。なお、池上宗仲の母は下総の印東祐昭の娘であり、日蓮六老僧の一人である日昭は母方の叔父に当たる。

日蓮の遺骨は遺言によって身延山に葬られた。