平清盛西八条殿跡

平清盛が1166(仁安元)年の熊野詣に際して、西八条殿内の御神体を祀ったのを始まりとする若一神社の鎮座する地。この地こそが、平氏一族の邸宅が立ち並ぶ地だった。そもそも、祀られている若一王子は光仁天皇の時代に唐から来日した威光上人が熊野から分霊して京都西八条の地に祀ったもの。772(宝亀3)年のことという。

その後、天変地異によって地中に埋もれ忘れ去られた。それを清盛が御神託によって掘り起こす。ために、翌年に太政大臣に任ぜられたと伝わる。