宇都宮氏館


2014年3月20日訪問

館ノ内(タテンウチ)と呼ばれ『城井谷絵図』に「城井取手屋敷跡」「城井鎮房の隠居の宅」として登場する宇都宮氏の館の跡。この場所を見つけるのに例の如くに右往左往した。入口付近には案内板が出ているものの近くに行くと案内板がない。近所の方に聞こうにも当日は全く人に出くわさないという始末。周囲を何周かしてようやく館の跡の前まで辿りついた。城館廻りにはいつものことである。

豊前の宇都宮氏は関東の宇都宮氏と同族であり、源頼朝が鬼界島に逃げた弟の源義経一派を一掃するため、宇都宮信房を九州に派遣したことに始まる。当初は豊前国府近くの木井馬場に本拠地を構えた。しかし、南北朝時代には築上町本庄の地に本拠地を移す。この城井谷の地である。この頃、宇都宮氏は城井氏という名乗りをした。


九州の城館