東京都

東京都は23区と多摩と島嶼部からなる.

多摩は旧武蔵国多摩郡に当たる.かつては,狭山丘陵もしくは多摩川を境として,多東郡と多西郡に分かれていた.

1878[明治11]年の郡区町村編制法の施行によって多摩郡のうち東京府に属していた区域が東多摩郡として発足.1896[明治29]年に,東多摩郡は南豊島郡と合併し豊多摩郡となった.豊多摩郡は中野区・杉並区・渋谷区・新宿区の一部となって現在に至っている.

同じく,1896[明治29]年に神奈川県に属していた多摩郡から青梅町を中心として西多摩郡,府中番場宿を中心として北多摩郡,八王子横山宿を中心として南多摩郡が発足.この北・西・南多摩郡は三多摩と呼ばれることになる.三多摩は1893[明治26]年に東京府へと編入.

東京都は全国から人口が集中していることもあり日本全国の縮図とも言える.

しかし,三多摩を中心として東京に特徴的な名字もある.原島氏は典型例.それ以外にも,武蔵七党の村山党の本拠地でもあった武蔵村山市の乙幡氏・比留間氏,青梅市の榎戸氏・久下氏などがある.

23区を発祥の地とする名字としては,目黒氏・品川氏・江戸氏・豊島氏・葛西氏が知られている.また,渋谷周辺から江戸川区にかけて各地を開拓しながら広がった一族として宇田川氏や,天明鍛治の一族が大田区鵜の木に移住し名主を務めた天明氏などがある.

藩主家

【諸藩】
藩名藩主家[石高]城・陣屋藩庁位置
喜多見藩喜多見家[2万石]喜多見陣屋東京都世田谷区喜多見

代官家

【世襲代官】
代官領代官家石高
天領江川太郎左衛門家5.4万石
彦根藩世田谷領大場家5.4万石

代官頭

徳川家康を支えた大代官
代官名陣屋備考
大久保長安武蔵国横山[東京都八王子市]武田家旧臣
伊奈忠次武蔵国小室[埼玉県伊奈町]徳川家三河譜代
長谷川長綱相模国浦賀[神奈川県横須賀市]今川家旧臣
彦坂元彦相模国岡津[神奈川県横浜市泉区]今川家旧臣

国衆

【諸氏】
氏族本拠地備考
武蔵三田氏勝沼城山内上杉氏・後北条氏
江戸太田氏江戸城扇谷上杉氏・後北条氏・里見氏→下野国山川藩主家
武蔵大石氏柏の城→由井城山内上杉氏・後北条氏

武蔵七党

源頼朝による鎌倉幕府の創設に大いに貢献した武士団である武蔵七党の本拠地は武蔵国.現在の埼玉県・東京都,そして,神奈川県の一部に当たる.

ここでは武蔵七党のうち現在の東京都を本拠地としていたものを掲げる.但し,以下の武士団は東京都と埼玉県にまたがって活動していた.

党名発祥の地構成諸氏
村山党武蔵国多摩郡村山郷村山氏・大井氏・宮寺氏・金子氏・難波田氏・宮内氏・瀧口氏・山口氏・勝呂氏・久米氏・仙波氏
西[日奉]党武蔵国土淵庄平山氏・立川氏・中野氏・川口氏・由井氏・田村氏・小川氏