織田信長父子墓所

本能寺で斃れた織田信長[1534-1582]の墓所は各地にあります.しかし,本当に遺骨が納められているとされるのが京都御苑の北東,京都市上京区にある阿弥陀寺.

阿弥陀寺は1555[天文24]年に玉誉清玉上人が近江国坂本に創建.その後,清玉上人は織田信長の帰依を受けて,寺は今出川大宮の地に移転しました.

そもそも,清玉上人は尾張で出産直後に母親が亡くなったために,織田信長の庶兄・織田信廣[-1574]の庇護を受けて育ちます.そして,織田家の庇護で寺を開創.これが阿弥陀寺になります.一説には,清玉上人は織田家に連なる人物とも言われます.

織田家と深い関係にあった清玉上人は,本能寺で織田信長が明智光秀に討たれたと知ると,いち早く本能寺に駆け付け,織田信長父子の遺骸を明智軍の包囲網を掻い潜って阿弥陀寺に運び入れ荼毘に付しました.


【2005/12/10】

posted by N.T.Vita brevis, ars longa. Omnia vincit Amor.