伝足利貞氏宝篋印塔

足利貞氏[1273-1331]は、室町幕府を創建した足利高氏の父親。妻は上杉清子。

後醍醐天皇の討幕計画にも関与しました。浄妙寺を中興した人物としても知られています。

宝篋印塔は足利一族霊廟、つまり鎌倉の浄妙寺の開山塔である光明院跡に立っています。

相輪上半部分を欠くが高さは165.5センチ。

「奉造立 石宝篋印 塔一基 右志趣者 預□当 来苦報 逆修滅 後善根 御願一既 霊地□ 現無辺 罪滅悉 陰□□ □□□ 種智都 也 明徳三 □□申 二月廿四日 預修一□ 結諦□」

と刻まれていて明徳3年、つまり1392年に寄進されたことになります。

足利貞氏は1331年に亡くなっていること、更には生前に自身の死後の冥福を願って供養する逆修の文字があることから、正確には足利貞氏自身の墓ではないと考えられています。

但し、足利氏所縁の場所にあり何らかの関係がことは疑いがないのでしょう。

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