前意識

無意識の領域に存在すると考えられる記憶や感情、構造は、通常、意識に昇ることはない。それ故にこそ、それらの記憶や構造は、「無意識である(気づいていない,unconscious)」と言われる。

しかし、確かに知っていると思えるが、具体的にどういうことであったのか思い出せない記憶とか、知識などは存在する。思い出そうとする努力を通じて、そのような記憶や知識が意識に甦り、思い出されるという経験も多数ある。

あるいは、まったく忘れ去っていた、またはそんな経験などしたこともないと思っていたことが、思いがけない何かのきっかけで記憶に甦り、思い出すと言うようなこともしばしばある。

無意識(Unbewusste)の領域にあったと考えられるが、何らかの努力や契機において意識に昇るような記憶や知識、感情等は、「意識の領域」と「無意識の領域」の両方の領域に存在することになる。そこで、このような「心の領域」の特定部分を、「前意識の領域」と称し、略して、前意識(Vorbewusste)と呼ぶ。

出典:wikipedia


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