南都六宗
由緒 本山
法相宗 唐の玄奘を始祖とし、弟子の窺基が宗派を形成。日本へは元興寺の道昭が伝えた。
大乗・唯識派の流れを汲み「成唯識論」を教義の中心に据える。
薬師寺、興福寺
華厳宗 唐の法蔵を開祖とし、日本へは審祥が伝える。 東大寺
律宗 鑑真和上によって日本にもたらされる。 唐招提寺
三論宗
さんろん
竜樹とその弟子堤婆によって開かれ、隋代に吉蔵によって大成。日本へは、どの宗派よりも先に、高麗の慧灌が伝える。
大安寺、西大寺(現真言律宗)、東大寺南院そして法隆寺(現聖徳宗)を中心に一定の勢力を持つも、法相宗に吸収され現在に至る。
インド大乗仏教の中観派・竜樹の「中論」「十二論」、その弟子・提婆の「百論」の3つの書籍、三論を研究するために三論宗と呼ばれる。
成実宗
じょうじゅつ
三論宗の附属宗派。
カリバツマ(可利跋摩)の「成実論」を教義とするも、日本へは三論宗とともに伝来。
倶舎宗
ぐしゃ
法相宗の付属宗派