荒子城

名古屋市中川区荒子にある前田利家ゆかりの荒子城.

後に加賀百万石の大名となる前田利家は前田利昌の四男として荒子城で生まれた.

荒子城は,1544[天文13]年に前田利昌が織田家より荒子2000貫を与えられて築城.それ以前の前田家の拠点は前田城.

前田利家は織田信長の小姓として,清洲城の織田信友との戦いを始めとして戦功を重ねたことで赤母衣衆に取り立てられた.

しかし,1559[永禄2]年に諍いから織田信長お気に入りの拾阿弥を殺害して出奔.

その間に,父の前田利昌が亡くなり,兄の利久が荒子城主を継ぐ.

出奔中の前田利家は,1569[永禄12]年,織田信長は西美濃に侵攻し,斉藤龍興と美濃森部で干戈を交える.出仕停止の身ながら,前田利家はこの戦いに参加し戦功を挙げる.そして,その活躍ぶりが織田信長の目に止まり出仕が許される.

そして,1569[永禄12]年に,織田信長は病弱だった前田利久に代わって前田利家を前田家の当主とし荒子城主とした.

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