本行徳

千葉県は市川の地名。

1527[大永7]年,金海法印が,伊勢内宮の土砂を中州の地に運び,内外両皇大神宮を勧請したことに由来する地名。

金海法印は行徳山金剛院の開山となりますが,金剛院自体は亨保年間[1716〜1736]に廃寺となりました。

その後,行徳は行徳千軒寺百軒と呼ばれるほど多くの寺院と家々が立ち並ぶようになり,現在の浦安から船橋西部に至る行徳領の中心地となったのが本行徳になります。

本行徳には,徳川家康が,東金へ鷹狩に行く際に通った道筋が権現道として残っています。

権現道から新田と言われた本塩に抜ける横道に祀られている横道稲荷。